2017年2月22日水曜日

古い分電盤を漏電遮断器付きの安全な分電盤へ取替え電気工事

今日は一日、電気設備の改修工事にお伺いしてきました。


既存の分電盤はこんな感じでした。結構な年代物ですね。


当初のご依頼は、「キッチンでレンジと魚焼き器を使ったら、ブレーカーが落ちるんよ。毎日なんで、もぅ嫌になってねぇ。」と、お客様...
いやいや、頻繁に落ちるのは危ないですから(^_^;)
建付けの食器棚に収められたレンジと炊飯器。


電源はどこから取ってるのかと思ったら...
あら?大丈夫ですか?これ。。。


このコードはどこから取ってるのかな?と確認すると... うわっ!
危ないじゃないですか!二股に分けてるし、コードを途中で繋いでますよ!

これダメ!絶対これダメです!危ない。誰がこんな事やったんですか?
「これね、建具屋さんがホントはダメなんよぉって言いながらやりよった。」と...
ブレーカー落ちる落ちん以前に、ここはダメです。
ここは撤去して、レンジ専用でコンセント増設しましょう。
...と言うことでお話したところ、、、

「阿部さん、じゃぁ阿部さんの目で見て、悪そうなところ教えて。」とご相談いただき、分電盤周りを拝見。

エアコン専用回路が2回路増設されていますね。
屋外BOX内にも、1回路増設ブレーカーがあります。
漏電遮断器は分岐回路の4個のみで、他の回路は配線遮断器のみ。
この場合、もしエアコンが漏電しても、漏電遮断器ではないので回路が遮断されず、大変危険ですね。

主幹はCKS。ヒューズ容量は60A。
電流が60A以上流れると、ヒューズが切れる仕組みです。

数十年前はこれが普通でしたが、これだとヒューズを取替えるまで停電復旧できません。。。
近年はここが漏電遮断器なので、安全に使える上、遮断されても停電復旧が容易に行なえます。

屋外の電力量計の脇にも、ブレーカーがあります。
ここは数年前にリフォームされた際に増設された様です。

主幹は100Aと、一般家庭にとってはかなりの高用量ですが、これも漏電遮断器ではなく配線遮断器です。
隣の40Aはエコキュート用(エコキュートに40A?)。その横にはキッチンへの増設回路20Aがあります。

ここから、先ほどの宅内分電盤へケーブルが繋がっている訳ですが、これも途中で繋がれています。

既存ケーブル流用して短いので繋いだのは解りますが、ついでに入れ替えれば良かったのにって感じです。

この既存ケーブルVVR14sqでした。
CKSが60Aなので、これもCV-T14sqに替えておきたいですね。

という訳で、分電盤改修をお奨めさせていただき、「阿部さんに全部お任せするわ。」と、今回ご依頼いただきました<(_ _)>


では工事に掛かります。既存分電盤の内部を撤去。
このBOX、半埋込みで撤去はできないため、このまま流用します。


VVR14sqを撤去して、CV-T14へ入替えます。


宅内側へ入線。

短い距離ですが、かなり苦労してPF管を入れました。もの凄い時間が掛かっています。

新しい分電盤を設置して、ケーブルを接続していきます。


外周りを仕上げた頃に、雨が降り出しました...


絶縁抵抗計を使って、異常がないか確認後電源投入。

この分電盤、扉付きタイプなんですが、手前の扉の枠に当たって開かなくなるので、分電盤の扉は撤去しています。
分岐回路は12回路+4スペース(予備)にしましたから、今後も増設可能です。

主幹ブレーカーは60Aの漏電遮断器(中性線欠相保護付き)ですから、安心してご使用いただける様になりました。


食器棚のレンジと炊飯器のところには、専用回路を増設しておきました。

当初のご依頼はここだけだったんですけどね(^_^;)
「これで安心して使えるわ。阿部さんにお願いして良かった。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました<(_ _)>

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