2012年8月31日金曜日

一般住宅で漏電修理作業

朝一番に「漏電しているので見てほしい」と、3年前に電気容量増設工事にお伺いしたお客様からお電話いただき、点検にお伺いしてきました。

夜中3時頃に電気が点かない事に気が付いて、朝5時頃、四国電力に電話されたそうで、電力の方が点検に来てくれたそうです。
分電盤上部左端の分岐ブレーカー回路が悪い様で、遮断されていました。
この回路は台所で、専用回路以外の照明・コンセントが使えません。
他の回路は問題なく使用されています。

遮断されている回路の絶縁抵抗を計ると・・・漏電してます。

最初、建物が古く、器具も当時の物が多いので、「器具の不良だろう」と安気にかまえていました。

怪しそうな器具を、回路から外して行きます。


20年以上使われている器具もあります。。。


コンセントに刺さっている家電品はすべて外します。

怪しそうなスイッチやコンセントも見受けられます。

・・・が、すべての器具を回路から外しても、漏電が解消されません。。。
ここまでで、お昼になってしまいました。
午後から他の現場の予定が入っていましたが、午後からのお客様へ事情をご説明させていただき工事日程を変更、こちらのお宅を優先させていただきました<(_ _)>

さて、昼から気合を入れ直して、配線を調べて行きます。
不幸中の幸いと言ってもいいでしょう? こちらの天井材、ジプトンでした。

「この辺りにジョイントボックスがあるだろう」という所に目星を付けて、ジプトンを1枚剥ぎます。

目の前にジョイント部を2ヶ所発見。
分電盤からのケーブルをカットし、点検。

分電盤からの経路は異常なく、やっぱり台所の回路が不良です。

ジョイントをカットして、回路を切り分けます。


漏電している回路を特定できました。


キッチンの後ろに隠れていた、元々のコンセントボックスから分岐している回路です。


このケーブル、床下を通って、近くのコンセントから分岐されていました。

床下へ向かっているケーブルをカットすると、漏電が無くなりました。
どうも床下でこのケーブルが傷んでいる可能性がありますが、床下に入れる場所がありません。

お客様に現状をご説明し、どうなっているか判らない漏電しているケーブルはカットして、天井裏のジョイントボックス~コンセントまで新たにケーブルを配線する事にしました。

天井から立ち下げは、モールで化粧仕上げ。


改修作業後、分電盤の所で絶縁抵抗をチェック。

当然、漏電なしです(^^)v

ブレーカーを投入します。


すべてのコンセントで電圧測定し、異常がない事を確認します。


照明も点いて、お部屋が明るくなりました。


あと、焼けてるコンセントを発見したので、新しい物に取替えさせていただきました。

結局、一人で朝一番から夕方まで、一日作業でした。。。(^_^;)
「良かった、これで安心して今晩寝れるわ。」と、寝不足気味のお客様も喜んでおられました。

あ、言っておきますけど、今回の回路は、3年前に当社が触った回路ではありません。
かなり前、床を張り替える際に、電気に詳しいご主人さんが配線されたそうです。
でも昨晩突然ですから、どうなんでしょう?
点検できない床下なので、見れないのが残念ではありますが。。。

アベ冷熱技研は第一種電気工事士が施工する、四国電力(株)請負計器工事認定店です。
この様な電気工事や修理もお気軽にご相談ください。

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